前後編のつもりが長いので切ります。中編。
※2000文字程度、あれ?別に長くない?
前回までのお話
学校、休みたい・・・ お腹が痛いから始まったある朝の話 その1 - ぬー。
どうしたらいい、どうしたらいい・・・いや、私こそどうしたらいいんだろうコレ。
とりあえず私の車は若干爆音だ(唐突
学校の敷地内でアイドリングとかダメだ。ところで若干という言葉を使いながら「爆」音っておかしいよね、と思った私はでっかいミニ四駆とかいう謎フレーズは大好きだ。
とりあえずまずは娘をどうにかせねばならない。ぶっちゃけ全く関係ないのに「先に家出ていいよ」の一声をかけなかったがために敷地内とはいえチャイムが鳴る2分前だ。
よし。この作戦だ。
「娘ちゃん遅刻しちゃうし、エンジンかけておくとうるさいし、でもエンジン切ると寒いし一旦玄関入ろう、で、娘ちゃん間に合うか見てくるから靴替えて待ってて!」
意外と素直に一発で従った、よしよし、教室までの道のりを一歩一歩進んでいる。
幸い娘は間に合ったので今度は息子の番だ。
「行きたくない・・・・ここでいい」
いい訳がない、とりあえず寒い。スリッパすら履いていない私の足が死ぬ。
まじめな会話に水を差すようだが
「・・・お母さん足冷たい・・・スリッパ取りに行っていい?」
と、聞くとすんなり
「いいよ!」
フッ・・・ここは計算通りだ。
息子や娘の玄関は所謂「低学年玄関」で、スリッパを置いてある来客用は高学年玄関にある。
高学年玄関に行く=息子の教室へまた一歩近づくのだ。
「よーし、じゃあお母さんと一緒にスリッパ取りに行くのついてきてよ♪」
(っっっっしゃあああああああああ!!!!!!!)
脳内大盛り上がりである。とりあえずこの時点でもう本鈴は鳴った後だ。
「嫌」
そ
即答。
即答かよおおおおおおおお!!!!!
だよな、まあそうだよな、これが通用するのはきっと1年生までだ、うん・・・
敷地内から玄関に入るのだって本来は渋ってたもんね、うん、おかあちゃん浅はかだったよ・・・
だが息子は続けてこう言った。
「図書館なら行く・・・あと先生に宿題やってきたのは出す・・・・」
うん、偉いね、よく頑張った。だから流石にもうスリッパ取りに行っていいかなぁ・・・今日タイツだし寒いよ・・・
スリッパを履いて戻るとまた行きたくなくなった息子。
「やっぱりかえりたい・・・」
うぇおいhvポイw「お@kw@3お023u;:;w;jvd@^えいk04jh
こうなったら反対側に向かおう、反対側なら保健室も図書館もある方向だ。
ところがそれも嫌がった。
あー、もうね、スリッパのタイミング完全に間違えた、あの時裸足で図書館まで駆け上がるべきだった。
再びキュンキュンしたりなでなでしたりに戻る。少しでも安心したり信用してくれたらいいのだが・・・
待てよ。
宿題やってきたのは先生に伝えたいはずだ、出したいって言ってたもんね!
忘れ物は嫌だけど、忘れない自分はしっかりアピールしたい、そうだろうなぁ。
「宿題やってきたの、先生に言ってきてあげようか?だからここで待てる?寒かったら保健室でもいいけど」
「ここで待つ!」
(っっっっしゃあああああああああ!!!!!!!)
そして、おそらく朝礼をしてるであろう、忙しい時間帯に申し訳ないが職員室へ行き、担任に伝えた。
忘れ物したくない、恥ずかしいから学校に行きたくない息子のことを。
手短にだが家からのやり取りも伝えた。全部聞いたうえで先生は言った。
「出来たら一人で教室に行こうって伝えてもらえますか?忘れ物のことはきつく言いません、と」
そして息子の元に戻り伝えるが、それでも行けないという。
行「か」ないではなく行「け」ないなのね。
しかしそこまで忘れ物が恥ずかしいのならどうして前日からきっちり用意しないんだろうか。っていうのは女目線だったり大人目線なんだろうなぁ、私も今日段ボール捨て忘れたしなぁ。忘れるってあるよなぁ・・・。
とにかく騙し騙し頑張ってここまで来たのだから教室に入ってほしい。
そして寒い。私も寒いが息子も相当な寒がりだから寒いはずだ。
もう言っちゃうか・・・
「お母さんと教室行こう」
「先生が来る前に教室に入ればバレないよ?」
「一緒にいるから大丈夫だよー」
言ってて思う、正直薄っぺらだ。
一体何が大丈夫なのかわからない。もう準備をして学校に来ているのだから、これで忘れ物とかしてたら全く大丈夫じゃない。
娘も確認してくれた(冷静に考えたらこれ笑うところだよなぁwww)時間割だが、珍しく連絡帳もちゃんと書いていなかったし持ち物が本当に足りているかは自信がない。
最近は体育の授業が潰れているのか、体操服は持って帰ってきてなかったし、それに関しては忘れてないが・・・。
イレギュラーな持ち物があったらアウトだ。というか筆箱の中身までは流石に見ていない。
ああ、簡単に言ったらダメかなぁ・・・その場しのぎって駄目だよなぁ、と思いつつも、ここまで言うと動き出した。
ここまでと言うけれど、この程度で動いてくれる程度で良かった、が正しいのかなぁ・・・。
さあ、階段を上る。教室はすぐそこだ。