親バカ私だけが泣きそうになる完結編。
学校、休みたい・・・ お腹が痛いから始まったある朝の話 その1 - ぬー。
学校、休みたい・・・ お腹が痛いから始まったある朝の話 その2 - ぬー。
多分息子にとっては
リビングから出る
靴を履く
車に乗る
車から降りる
内履き(金沢弁らしいね!wうわぐつって言うのか???w)に変える
玄関から廊下へ
廊下から階段へ
全部がかなりのハードルだったのだと思う。何故なら超えたら先には教室のドア一枚になってしまうから。
だけどお友達に何か言われるわけでもないのに、教室に入れないっていうのが私には実際ピンと来なかった。
嫌いな人、だと語弊がある。嫌な目に遭わせられる、そういう事をする人がいるのなら逃げてもいいと思うが、それが無いのに入れない。
先生に会うことが嫌なわけでもない、どころか先生大好きだ。
忘れ物ってなんなんだろうか・・・本当にただの忘れ物が嫌なだけでこんなことになるのだろうか・・・まだ何か隠してるんじゃないか・・・
何故ドアを開けられないのか。
ドアをくぐることは学校生活の一日が始まる、それすら否定するほど忘れ物が嫌とか、日ごろの確認しなさからは想像しにくい。
そして予想通り息子はドアを開けられない。
所謂朝自習の時間、この日は図書館ボランティアが入ってて読み聞かせをしている。
私も日によっては図書館ボランティアをしている。これだって息子の熱望あってのものだ。
「朝読み終わる前に入ろう♪今日誰のお母さんかなー?」
「別にお母さん読むんじゃないし・・・いい・・・」
「お母さん来週入るよ、でもお母さん以外の人が選んだ本も面白いやん」
「だって忘れ物あったら嫌やもん・・・」
最後のハードルが一番高い、そりゃそうよね。
でもここまで来れたのだから、あと一歩、まさにあと一歩なのになぁ。
忘れ物が確実に無いと断言出来たら入れるのかしら?
しかしこの時間この場所となってからではなぁ・・・時間割は私も見たけど大丈夫とはいえ・・・。
結局先生がた到着。
あー、お母さんついてきたのバレちゃった笑
途中、他のクラスの担任の先生も声をかけてくれた。
「寒いよ、風邪ひくから入ろう。今日は6年生を送る会の劇の練習もあるよ。上手にやってたじゃない。楽しみやろ?」
頷くもドアは開けられない息子。
今まで私と話した、私と先生が話したことがまた一通りここで繰り広げられる。
とうとう息子は泣いた・・・。
「あなたは逃げてないよ、逃げてないからここまで来れた。あとはドアを開けるだけ。お母さんも先生も、簡単にドアなんて開けてあげられる。だけどここはあなたが開けないと。」
「今まで自分で用意してたんでしょ?おうちの人に見てもらってもいいから。だけど、大人になる前にそれはいつか辞めなきゃいけない。先生もお母さんも、大人になったあなたの忘れ物の確認はしてあげられない。」
「そしておうちの人に見てもらうなら、自分からお願いしなきゃいけない。自分で『見てください』って言うんや。」
「それでも忘れたらどうするん?」
「あー・・・・・お母さんドジだしやらかすかもしれんな、まあそれは仕方ない。」
「一緒に見てもらったけど忘れました、それでいいやん」
それじゃダメ親である。てかうちは旦那が忘れん坊だw
私も記憶力には・・・・とか言ってたが、なんというかアレだ。人がやらないポイントでドジる。これは危険だ。親の沽券に関わる。というか沽券なんざどうでもいい、信頼に関わる・・・・あー・・・w
というか親のせいにしたらいいんじゃね?ってならないかな?まあこの先生の間は大丈夫だろうけどさ。
結局用意自体は自分の責任だもんな。
子からの親への信頼をなくさないためにも忘れ物はさせたくないなぁ、まあそれでも声かけてこなかったらこちらから手伝う必要はないかな。
とか思っていたが、この最後の先生の言葉の意味は、前に息子が忘れ物した際の受け答えにあったことが判明する。
息子が教室に入った後、先生が説明してくれた。
線を引かねばならなかった。だけど彼はフリーハンドで書いてた。
だから「定規使った?」と聞いた。そしたら「定規で書きました!」
どこからどう見てもフリーハンドの線で、定規も実際に忘れているのにそれでも
「定規で書きました」
忘れ物をしたことが問題ではなかったんです、嘘をついたことが問題だったんです、だけど、その嘘をつくという事は、(忘れ物のことで)結構限界に近付いているのかなとは思いました。
先生はそんな風に話してくれた。
親の目から見たら割と忘れ物してるなーと思ってはいたものの、先生は今まで「普通の範囲」だと言ってた。やっぱり女子は比較的少なくて、男子に若干多いけどそれでも「普通」
そして、忘れたってちゃんと言いに来ることが出来るのが大事だっていうのは他の先生も言ってた。
そこで、4年生に向けてという事なのか、3年生の3学期の目標の一つに「忘れ物をしない」があったけど、そんな時に限ってか、雪で荷物が持っていきにくかったり、休校になったり、持ち物が変更したり、休みが続いたり。
親も朝から雪かきに追われてるし、そもそも3年生だし、本人も大丈夫だと言うしで流石に持ち物なんて確認してもなかった。
給食袋とか、体操服とか、親が用意すべきものだけは揃えてた。
何でも先回りする必要はないけど、もう少し声をかけてあげてもいい学年だったかもしれない。
そして嘘はダメだ、忘れ物したくなくても、嘘はもっと恥ずかしい。
ところで、息子は教室に入ったと書きました。
この先生の言葉でドアを開け・・・
違います。
「今ならおうちの都合で遅れた、で済むから」
等話してる時に支援学級の子たちが通常学級に戻ってきました。
「あれ?何しとるん?入らんの?」
ガラッ
あ、ドア開けた(呆然
「山田ぁ(仮名)・・・そこは空気読めよお・・・w」
と先生がつぶやいたのを私は聞き洩らさなかったぜw
オマケへ続く←